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空

天井に平面があることくらい
誰にでもわかることだろう
でもアナタは知らないといった
だまされている人たちは
無限というものを信じているが
平面のこっち側には苦があり
向こう側には滅がある
どこまでも限りないものを
身近に感じている人たちは
ただ夢をみているだけである
それに気がついたのは
ワタシだけ
大切

ワタシの大切なもの
アナタ…
ワタシの大切なもの
アナタに、
ワタシの大切なもの
アナタニトラレタ
ワタシノイノチ…
命

同じ自分を
何度も
何度も
繰り返す
生まれ
生き
次を期待して
消滅する
しかしまた
同じことを繰り返す
それに気づかず
何度も
何度も
自分を犠牲にして
次を望む
もう逃げられないとも
知らずに…
傷
傷がある
それは生まれた時から
ずっとあった
ワタシはそれを
何度も何度も
ほじくった
血が出て
膿が出て
肉が出て
骨が出て
最後には
蛆がわいた
何度も何度も
ほじくっているうちに
傷は強くなった
痕はついたが
その傷は
何にでも耐えられるほど
強くなった
時計

秒針だけの
時計があった
壊れそうな時計
同じところを
いったりきたりしている
100年前から
ずっと…
60秒たつと
ワタシの世界は
リセットされる
今あった幸せ
今感じている喜び
60秒後には
何も無い…
見えない

0.03秒前までは
見ることができたのに
あの瞬間は
見ることができなかった
大切なものを
失う瞬間
あなただけは見ていた
青く染まった
瞳の奥には
喜びが見えることに
私は気づいた
絶望だと思っていたこと
実はそれは
幸せだった
苦しみは楽しみ
絶望は喜び
貴方がそうおしえてくれた…
花とキミ
白い花に埋もれた
赤い塊は
白い花に誘われて
白い塊になった
生温かった塊は
氷点下の風に吹かれ
粉々に砕け散った
赤い花に埋もれれば
塊は焼かれ
黄色い花に抱かれれば
夢を見ることができたのに…
もう遅い
君はすでに
青い花に埋もれている
存在

部屋の中で独り
さみしさと遊ぶ
向こうのほうから呼ぶ声
ワタシに近づいてくる
呼ばないでほしい
できれば独りでいたい
でも迎えに来る
同じ空間に入り込み
一筋の光が
私の体内を通過していく
一瞬のうちに
ワタシは影となり
存在しなくなる
誰にも気づかれず
この世から消えた
苦しみ

息が詰まる…
耳元で
血が送られる音がする
誰の音だろう
自分の音か…
息ができない
何かに押さえられ
体内は
真空になった
苦しい
何も見えない
何も聞こえない
でも鼓動だけは感じる
誰の音だろう
ワタシの音ではない
今気づいた
だってワタシは
今さっき
消えたのだから…
誰の音だ
わからない
私の前には
一体のドールが
ワタシを見つめる
キミだけがワタシのすべてを
知っている
地獄の果て
上り道と下り道
楽してワタシは下り道を選んだ
暗い道
どこまで続くのか
先が見えない…
しばらくして
ワタシは気づいた
先は
見えないのではなく
無かったのだと…
どこまでも
どこまでも
どこまでも
堕ちてゆく…
テーマ : 詩 - ジャンル : 小説・文学